【GW特別企画】小説「ザ・リストラ2003」 第4章「休戦」 | ※個人の感想です。

【GW特別企画】小説「ザ・リストラ2003」 第4章「休戦」

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第1章「開戦」
第2章「非常事態宣言」
第3章「蟄居」

ここまでのあらすじ:
時は2003年5月。
勤務先にてリストラの標的となってしまった、元山春樹(仮名)。
部長との面談にはノーを言い続け、
一方で周囲には「リストラ宣告されました宣言」をしまくる。
ついには7月から自宅待機を命じられ、家にこもる元山に
「子会社へ転籍」(=左遷)の提案がなされ…

※この作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。

第4章「休戦」

待ちに待った…かどうかはわかりませんが、28日が来ました。
東京本社(辺鄙な場所だと思う)へ行きました。
つまり元山は東京じゃないところに住んで勤めていたわけで…
それはともかく。久しぶりにスーツなど着て、もちろんICレコーダー持参です。
今回は、タイピンマイクをほんとにタイピンっぽくネクタイに取り付けました。

子会社のオフィスに行ってみると、会議室に案内されました。
面談の相手は執行役員やら社長やら人事担当やら、合わせて5人です。
役員さんが資料を見ながら切り出しました。

「えーっと、それでは元木さんね、これからのことについて話し合っていきましょう」

字を読み違えてるのかな、と思って黙って聞いてましたら、
役員さんの隣の人:「…それ資料違いますよ、この人は元山さん」
役員さん:「えっ!…あー、失礼」(資料を換えに席に戻る)
大丈夫か、私の社員生命。
大丈夫じゃないからそんな面談してるんだろ、とかいうツッコミはご遠慮ください。

さてどういった展開になったかというと…

「設備管理のお仕事をしていただきます。
 8月1日から入社ですけども、職級については今までのランクを引き継ぎます。
 給料は職級に応じた基本給と、評価に応じた能力給で構成されます。
 元山さんの場合、直近の業務評価はCランクですので、Cランク相応の能力給からスタートです。
 なお、今後の評価によっては、職級の方も上下しますのであらかじめご了承下さい」

「勤務地などは追ってお知らせします」と言われたので、
今までは自宅に連絡もらってたんですが携帯の番号を教えておきました。
しかし…「追って」って、入社まであと4日だろうに。急いでよ。

面談は30分で終わりにして、すぐさま帰りの電車に乗りこみます。
終業までに古巣のIT部に戻って経費の申請書を作らねばなりません。
それ以外にも、元同僚たちと話がしたかったというのがありました。
IT部で、転籍についての話をしました。

元同僚「どっちに行くの?」
元山「後で連絡があるって言われた」
元同僚「こっちだったらいいねぇ」

元山の通勤圏には、2つの事業所がありました。
IT部があり、今まで通っていた西エリアと、それ以外の東エリアです。

何だかんだで終業時刻を過ぎるくらいまでいまして、
さてそろそろ帰るかと社屋を出た直後に、携帯が鳴りました。
会社の電話には珍しく、番号が出ています(たいがい非通知ですよね)。
この局番は…子会社の東京本社か?その通りでした。
そして、その連絡内容とは…

「1日には、東エリアに行って、管理の稲川さんに会ってください」

あーあ、あっちになっちゃったか…。

8月1日が来ました。話が急だったせいでしょう、
まともな席が用意されていませんでした。
上記の稲川さんの席の向かいにある、会議机を間借りすることに。
パソコンも支給されません。間違いなく用意されたのは、ヘルメットだけでした。

その後は設備管理の重要性を学んだり、
「現場を知るために」ということで設備点検の手伝いをすることとなります。
日中は現場に張り付きでほとんど席にいないので、
まともな机も必要ないと言えば、確かにない。

初月給が近づいたころ、人事から給与について話がありました。
「賃下げ幅を抑えるように、面談のときに言いました額に少し上乗せします」
まあ、いいでしょう。減った分は我慢すれば、乗り切れそうです。けど…。
そんな処置があるならなぜ事前に言えなかったんだ!?とは思いませんか。
このことといい、面談が遅かったことといい、そこにギリギリまで

「辞めてもらう方向で」

と考えていたのではないかという邪推をしてしまいました。

いよいよ終章へ。
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